カスタムモデルバインダーのすゝめ #aspnetjp
この記事はASP.NET Advent Calendar 2015 - Qiitaに参加しています。17日の担当です。前日は id:minato128 さんでした。
カスタムモデルバインダーのすゝめ
ASP.NET MVCではモデルバインダーという仕組みで、リクエストの値をモデルに紐づけてくれます。自分でFormの中身やクエリーストリングを見たり、パースしたりしなくてもいい素晴らしい仕組みです。お手軽さ、直感さ、大好き。
そして、もちろんカスタマイズできます。和暦 "H27/12/17" を DateTime
型にしたいなんて闇もモデルバインダーで済ませられれば捗ります。
_________________________ <○√ ∥ ←モデルバインダー くく
作成方法
- DefaultModelBinder を継承
- BindModel をオーバーライド
- カスタムモデルバインダーの登録
DefaultModelBinder を継承 ~ BindModel をオーバーライド
DefaultModelBinder
を継承して BindModel
をオーバーライドするだけです。その中でモデルステート用の設定を呼び出す等の多少のお作法がある程度。
今回は "1,000" というカンマ区切りの数値文字列を数値型で受け取れるようにしてみます。*1
DefaultModelBinder を継承
数値型の部分をジェネリックにして、型制約を適当に。*2
/// <summary> /// 1000 の桁で区切られた数字のブラウザー要求を数値型に対応付けます。 /// </summary> /// <typeparam name="T">対応付ける数値型。</typeparam> public class ThousandsSeparatorNumberBinder<T> : DefaultModelBinder where T : struct, IConvertible {}
BindModel をオーバーライド
多少のお作法を守りながら変換するだけ。唐突に登場している Parser
は後述。
public override object BindModel(ControllerContext controllerContext, ModelBindingContext bindingContext) { var valueProviderResult = bindingContext.ValueProvider.GetValue(bindingContext.ModelName); if (valueProviderResult == null) { return base.BindModel(controllerContext, bindingContext); } // モデルステートの設定 bindingContext.ModelState.SetModelValue(bindingContext.ModelName, valueProviderResult); // 値の文字列 var valueString = valueProviderResult.AttemptedValue; // 以下、変換処理 if (string.IsNullOrWhiteSpace(valueString)) { return null; } try { return Parser(valueString); } catch (Exception ex) { bindingContext.ModelState.AddModelError(bindingContext.ModelName, ex); return null; } }
カンマ区切りの数値文字列を数値型に変換
int.Parse
に NumberStyles
フラグを渡すことで簡単に実現できます。ただ、数値型は複数あるのでそこは頑張ります。パース時のオーバーフロー例外を期待するとか考慮するとそれぞれきっちり。
/// <summary> /// 送信された文字列の変換に使うパーサー。 /// </summary> private static readonly Func<string, object> Parser; /// <summary> /// パーサーを初期化します。 /// </summary> static ThousandsSeparatorNumberBinder() { // short, long は int と同様、float, double は decimal と同様なので割愛 var parsers = new Dictionary<Type, Func<string, object>> { { typeof(int), (string value) => int.Parse(value, NumberStyles.Integer | NumberStyles.AllowThousands) }, { typeof(decimal), (string value) => decimal.Parse(value, NumberStyles.Number) } }; Parser = parsers[typeof(T)]; }
カスタムモデルバインダーの登録
アプリケーション全体、または、コントローラーのアクションで登録します。今回はプリミティブな型向けなのでアプリケーション全体で登録するのが良いかと思います。
// モデルバインダーの登録 // グローバルで一括登録するならキー型は nullable も忘れずに! // カスタムバインダー側は nullable でなくておk。 // コントローラーやアクションでの個別利用なら適宜どうぞ。 ModelBinders.Binders.Add(typeof(int), new ThousandsSeparatorNumberBinder<int>()); ModelBinders.Binders.Add(typeof(int?), new ThousandsSeparatorNumberBinder<int>());
結果
やったね!
バトンタッチ
Microsoft Azureで描く未来! in 札幌 CLR/H & Windows女子部 #clrh96 を開催しました。
Microsoft Azureで描く未来! in 札幌 CLR/H & Windows女子部を開催しました。
Microsoft Azureで描く未来! in 札幌 CLR/H & Windows女子部
- AzureでMinecraftサーバー JAZUG札幌 松田さん
- AzureでIoT CLR/H 吾郷さん
- スペシャルセッション ジニアス平井の世界
- ハイパーおやつタイム
- 私がAWSから学んだこと JAWSUG札幌 佐藤さん
- スペシャルセッション デプロイ王子
- LT
togetter.com
去年も来ていただいたWindows女子部の方々と今年も前夜祭~勉強会~富良野ツアーを行いました。僕は今年も富良野ツアーに参加出来ず;-;
今回はクラウドがテーマでしたのでJAWSUG札幌の佐藤さんをお誘いしてお話してもらいました。佐藤さんとは会社の先輩に連れてってもらった飲み会で知り合ってから、OSCや技術系のカンファレンスでご挨拶してもらうなどしていた不思議な縁で、いつかコミュニティでご一緒できたらなーと思っていたので今回叶いました\(^o^)/
結果的に4?コミュニティの発表があって、これは個人的に嬉しかったです。
内容は今回女子部の活動記録にかなり細かく書いてくださっていました。
- (1)CLR/Hとの合同勉強会 in 札幌! 「Microsoft Azureで描く未来 ! ★DREAM ― 夢はみんなで描くと現実になる! ―」 - Windows女子部 活動記録
- (2)CLR/Hとの合同勉強会 in 札幌! 「Microsoft Azureで描く未来 ! ★DREAM ― 夢はみんなで描くと現実になる! ―」 - Windows女子部 活動記録
- (3)CLR/Hとの合同勉強会 in 札幌! 「Microsoft Azureで描く未来 ! ★DREAM ― 夢はみんなで描くと現実になる! ―」 - Windows女子部 活動記録
- (4)CLR/Hとの合同勉強会 in 札幌! 「Microsoft Azureで描く未来 ! ★DREAM ― 夢はみんなで描くと現実になる! ―」 - Windows女子部 活動記録
angularjsで画面表示時に実行前の式が表示されないようにするng-cloak
angularjsで画面表示時に実行前の式が表示されないようにするng-cloak。何も対策せずに実行すると画面表示時に一瞬だけ{{hoge.piyo}}
と見えたりします。それの対策。
環境
- TypeScript 1.4
- AngularJS 1.4.1
ng-cloak
HTMLで隠したい領域にng-cloak
という属性を付けて、CSSの属性セレクターで非表示にするだけです。
<div ng-cloak> {{hoge.piyo}} </div>
[ng-cloak] { display: none !important; }
ng-cloak
属性はangularjsのコンパイル時に削除されます。つまり、CSSで非表示にしていた属性が削除され、表示されるようになるということです。
document.titleをangularjsで制御する
似たような事象でdocument.titleで{{hoge.title}}
とすると一瞬だけブラウザのタイトルに式が見えてしまいます。これはng-bind
を使うことで解決します。
<!-- angularjs の初期化前に expression が表示されないように初期値と ng-bind の両対応 --> <title ng-bind="hoge.title">CLR/H ~Cafe~</title>