KatsuYuzuのブログ

.NET の開発をメインとした日記です。

jQuery.Validation.Unobtrusiveのsuccess, errorをhandleする方法 #aspnetjp

入力エラーをツールチップなどかっこよく制御したい時に。
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環境

  • jQuery 1.11.1 or 2.1.1(IE8を含む場合は1.11.1、それ以外の場合は2.1.1)
  • jQuery.Validation 1.13.0
  • Microsoft.jQuery.Unobtrusive.Validation 3.2.2

※記載している名称とバージョンはNuGetを想定

jQuery.Validation.Unobtrusiveのsuccess, errorをhandleする方法

optionsをreadyよりも前に設定しておくことで可能。

$.validator.unobtrusive.options = {
    errorPlacement: function ($error, $element) {
        if ($error.text().length === 0) {
            $element.triggerHandler("onSuccess");
        } else {
            $element.triggerHandler("onError");
        }
    }
};

readyよりも前に設定する理由

jquery.validate.unobtrusive.jsの初期化処理がreadyで実行されていて、その中でformの解析、アタッチが行われているから。

$(function () {
    $jQval.unobtrusive.parse(document);
});

これに気づかないとうんともすんとも言わず、苦労した……軽くぐぐったけどソースみた方が早かった。

errorPlacementの理由

タイミング(リアルタイム)、引数(error, inputElement)的にerrorPlacementが一番都合がいい。success, invalidHandlerでもコールバックが呼ばれているが、タイミングや引数が要件に合わず。これらもソースを見ていたらオプションが指定出来て、コールバックが呼ばれていることに気が付いた。基本、読み込むだけのライブラリだから情報が少なめで。

サンプル

jQuery.Validation.Unobtrusive handle sample - JSFiddle

jQuery.Validation.Unobtrusive handle sample - http://jsfiddle.net/bsq6e1b2/

おまけ:TypeScriptの型定義jQuery.Validation.Unobtrusive.d.ts

TypeScriptでは既存のJavaScriptライブラリももちろん使える。再実装されているわけではなく、インターフェイスやアンビエント宣言で型情報を後付け。メジャーどころはDefinitelyTypedで管理されている。嬉しいことにNuGetでも公開されているので下記の通り*1

PM> Install-Package jquery.TypeScript.DefinitelyTyped
PM> Install-Package jquery.validation.TypeScript.DefinitelyTyped

ところが、jQuery.Validation.Unobtrusive の型定義は公開されておらず、型定義がないと$.validator.unobtrusiveというコードはビルドできない。これに対しては自分で型定義を作ることで対応できる。Scripts\typings\jquery.validation.unobtrusive\jQuery.Validation.Unobtrusive.d.tsを作成する。

Type definitions for jQuery.Validation.Unobtrusive
型定義が公開されていない理由は、やっぱり読み込むだけのライブラリだから……

*1:jsファイルを右クリックして[TypeScript 型指定の検索]というメニューでNuGet検索を開けるがとても時間がかかるのでパッケージマネージャーコンソールがオススメ